サウナの醍醐味とは何かとサウナーの方に問いかけた時、「ととのう」時の感覚がたまらないという声をよく聞きます。
「ととのう」状態はサウナから水風呂に入り、その後、外気にさらされる環境でイスに座っていると「ととのう」状態になります。
つまり、水風呂の存在もサウナと同じくらい重要になってきます。
今回は水風呂に入ることで得られる効果や水風呂の正しい入り方、水風呂の理想の温度などをご紹介します。
水風呂にはいくつもの効果がありますが、そのうちの1つに疲労回復効果があります。
スポーツ選手が浴槽に大量の氷を入れて浸かっている光景をテレビで見たことがある人もいるでしょう。
運動を行うと筋肉が活発になり炎症が起こります。
この炎症を素早く抑えるために氷風呂に入るわけです。
激しい練習、試合を繰り返す中で、氷風呂のおかげで疲労を残さず、翌日につなげることができます。
なぜ水風呂に疲労回復効果があるのか、その原理はサウナで得られる疲労回復効果と同じです。
サウナの場合は、高温の環境下にいることで血行が促進されて血液が老廃物を回収していきます。
水風呂の場合、入ることで血管が収縮され、その後水風呂から出た時に外気に触れるため、そこで再び血管が元に戻り、血行が促進されるという仕組みです。
また、お風呂に入る効果として「静水圧効果」があります。
水圧が身体全体に加わることで血管などが圧迫されるため、その圧迫で血流の流れが生み出されます。
冷やしつつも血流は確保する、水風呂にはそんな効果が期待できるのです。
水風呂の正しい入り方をご紹介する前に、初めて水風呂を利用する人はあまりの温度差で我慢が全く続かないケースがあります。
水風呂は何度も入っていると慣れが生じて、少しずつ長く入ることができるようになります。
そのため、これからご紹介する入り方は今後目指すべき理想形であり、「初心者の段階でいきなり目指す段階ではない」ことをお伝えさせていただきます。
サウナを出た直後は、必ずかけ湯・かけ水を行いましょう。
例えば、大浴場で浸かっていた際、身体も洗わずにドボンと浸かる人がいますが、誰しもが不快であり、身体の汚れがお湯に浮かんでいたら最悪です。
サウナから出た直後は大量に汗をかいており、かけ湯やかけ水を行うのは汗を洗い流す意味合いがあります。
ひとつのマナーでもありますので必ず守りましょう。
※「パーソナル・サウナ KUU」の場合は、あなただけの水風呂でご利用ごとに洗浄していますので、KUUの場合はマナー違反になりませんのでお好きなように楽しむことができます。
そしてもうひとつは、ヒートショック対策もあります。
ヒートショックとは、温度差で血圧が一気に上がり、心臓麻痺などを起こす現象です。
いきなり水風呂に入ることでヒートショックを起こす危険性がありますので、このヒートショックを避けるため、かけ湯・かけ水を行うことで一旦温度差をマイルドにさせてから安全に入ることができます。
水風呂の理想的な温度ですが、一説には16℃から17℃とされており、温度管理を行うところではこの温度で調整するケースが目立ちます。
なぜ16℃や17℃なのか、それはこれより寒くなると痛さを感じやすくなるからです。
冒頭からご紹介してきた氷風呂はだいたい10℃前後とされ、スポーツマンたちが苦悶の表情を浮かべるのはそのためです。
サウナに入る人はそこまでのことはしなくていいので、快適さを得られながら効果も得る場合の適温が16℃もしくは17℃あたりになります。
KUUの水風呂も優しく入れるよう水風呂の温度は17℃前後に設定されています。
他のサウナ施設の中には20℃前後と、さらにマイルドにしている施設もありますが、サウナの本場フィンランドのような環境を作ろうと10℃を下回る水風呂を用意する施設もあります。
10℃を下回る水風呂を別名「シングル」と呼びますが、サウナ好きなら1度は聞いたことがある名古屋にある「ウェルビー栄」さんはなんと水風呂の温度が2℃!
とても1〜2分も浸かれないような水風呂ですが、上級者はここから「ととのう」状態に持っていくようです。
水風呂は最初のうちは慣れませんが、経験を積んでいく中で段々と慣れていき、水風呂に入ってからサウナトランスに入ると水風呂が快楽に欠かせないアイテムに変貌を遂げます。
辛さも辛いものを食べる中で慣れていく人がいるように、冷たさも同様。
最初は数秒も入れなかった水風呂に、2分以上浸かれるようになるから不思議です。
水風呂に入る作法がある一方、誰にも干渉されないKUUのような個人専用の水風呂は、サウナから出てすぐに水風呂に飛び込めるメリットがあります。
水風呂の温度が優しい設定なのも飛び込めるひとつのポイントです。
水風呂に長く入れず、周りの目が気になってしまうという方は、ぜひ水風呂のあるKUUのような個室サウナからはじめてみてはいかがでしょうか?